▼今回紹介する本についての詳細は、以下からご覧ください。
>>アシェット社「樹皮粘土で作るミニチュアフード」はどんな本?定期購読者の正直な感想
記事はこれで10個目くらいかな?
あと150種類も作らないといけないですが、楽しいのでそんなに苦ではないですね。
今回はグレープのシャルロットでした。
グレープシャルロットとは?
毎度のことながら参考画像は書籍とは関係ありません。グレープの画像は見つからなかったのでブルーベリーです。
シャルロットとは、「貴婦人の帽子」を意味するフランス語です。
ちなみに現在のシャルロットに相当するものは、
食品衛生のためにかぶる使い捨ての帽子のことだとか・・・
食べ物のシャルロットの由来は余り物のパンを型に敷き詰めて焼いたものでしたが、ロシアの宮廷料理人が型にビスキュイを敷き詰めてババロアを詰めて冷やしたものが、現在のレシピの元となります。
名前の由来については、イギリスのジョージ3世が王妃の名前からとったとか、英語のカスタードの古語が由来だとか、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」の登場人物の帽子が由来だとか、色々あるようです。
冷菓なので、暑い日に食べるとおいしそうですね
また、ビスキュイとはフランス語でbiscuit(二度焼く)を意味するお菓子です。
スポンジ生地のことを示すpâte à biscuit(パータ・ビスキュイ)とクッキーやビスケットのような菓子を示すbiscuit à la cuillére(ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール)の2種類の略称とされます。
ビスキュイは元々は大航海時代の保存食でしたが、16世紀ごろにイタリアからフランスに持ち込まれて菓子の一種となりました。今回はビスキュイ・ア・ラ・キュイエールのことを示していると思われます。
ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールの別名はフィンガービスケットです。
指のように見えるからとのこと。
ところで作るグレープはピオーネとマスカットらしいですが、「ピオーネってなに?」と思って調べたところ、巨峰にマスカットの品種を掛け合わせた国産の品種でした。静岡で開発されたそうです。
ピオーネは巨峰より粒が大きく、一粒の重さは15gから18g。
国産フルーツの洋菓子・・・聞きなれない用語ばかりでしたが、一気に親近感が湧きますね!
作り方はどうだった? 77号編
粘土で土台を作ります。
次にビスキュイを作ります。
乾く前に手早く作業をする必要がありますが、乾いてしまったので水でくっつけました。
カッターの刃で一部を切り取り、土台に貼り付けます。
乾かしたら粉糖をつけました。
粉糖のつけ方、前より上手くなった気がする?
以前作ったミルフィーユは粉糖だらけで真っ白でしたね・・・。
粉糖と戦った以前の記事
>>「樹皮粘土で作るミニチュアフード116号」でフランボワーズのミルフィーユを作ってみた
>>「樹皮粘土で作るミニチュアフード118号」でルバーブパイを作ってみた
余談ですが、実際のビスキュイを作るときにはこの粉糖をしっかりつけないと綺麗に焼けないそうです。焼いた時に砂糖が溶けてビスキュイの生地に膜を張ると、白い粉糖が浮かび上がります。これを「ペルル(真珠)」と言います。
ペルルが綺麗にできると上出来なのだとか?
さて次は、マスカットとピオーネを作ります。
ピオーネの着色が大変でした。
乾燥させたブドウたちを土台の中に並べて、隙間も埋めます。
盛ったらニスでコーティング。これがババロアの部分になりますね。
なかなかいい出来映え。実物大の画像よりちょっと大きい気もしますが。
でも、他のシャルロットケーキの画像を見た限り、ババロアより生クリームで作られているものが多いように思います。確か、過去号にもシャルロットケーキありましたよね、作り方。それは生クリームだった気がする。
ケーキピックは書籍に原本が付属しているので、コピーして切り取って使います。
ところで英字新聞風のラッピングペーパーとかって、
読み解くと面白いんですよね。
単語はフランス語のようですが、このピックはなんだかセクシー?
・・・あまり触れないでおきます。
ピックをつけたら、付属のリボンを加工して形を作ります。
リボンをビスキュイの周りにつけて見たら少し長さが足りなかった。でもごまかせるレベルだったので強行。
完成しました。
まとめ
- ビスキュイを作るにはスピードが求められる
- 粉糖のつけ方がうまくなった?
- ピオーネの着色が大変
- ケーキピック・・・。
だんだんと粘土制作の腕が上がっていることを実感してきますね。
粘土を素早く造形するスピードが、作品の良し悪しを左右するのも確かかもしれません。
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